【W126 560SECケーニッヒ キャラット コンバーチブル レストア ソフトトップ張替その5・トップ張替完成編】
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長らくかかりましたが、ソフトトップの張替が終わりました。
流石に30年前のコーチワーカーによるほぼワンオフで制作されたトップだったので、相当な格闘がありました。
キャラットコンバーチブルは3台もの個体を見てきておりますが、年式、職人などによるのか、かなり細部にわたり違いがありました。
トップに関しては左右の寸法さえも違いますので、左右対称で制作すると合わないのであります。
トップ骨組みも微妙に違い、トップ開閉シリンダーや油圧ポンプまでもメーカーだけでなく、サイズまで違いました。
当時の職人さんが現物で合わせながら制作していた光景が目に浮かびますね。
そしてそれを想像しながら修復していくことが大変面白く、良い経験をさせて頂きました。
そして他国の旧車メルセデスファンにも、この修復ブログが貴重な資料となると思います。
トップ修復に関しての重要なポイントをまとめてみました。
①本来クーペのリアガラス下(トップの最後部、トランクパネルの奥部分)のコンバーチブルにするためのカット部分は、構造上水がたまりやすく、屋根付き保管でなければ必ず錆びます。
ここの錆との格闘では作業期間は約半年、私の悩み期間は1年にもなりました(笑)
②トップ開閉の油圧シリンダーのO/Hは、メーカーなどの刻印も無いタイプで、様々な専門業者さんに相談しても門前払い、、、図面からひきなおしてシールを特注製作しました。これも作業期間は3か月以上はかかって、悩み期間は1年あったと思います。
③ソフトトップの張替も老舗のトップ張替業者様でも悩んでおりました(笑)
左右対称でなかったり、前回張り替えたキャラットコンバーチブルがあまり参考にならなかったようです。
他にも細かな部分の格闘は多数ありましたが、ざっくりとこんな感じです。
次にどこかでキャラットコンバーチブルのトップ修復があれば、かなり参考になると思います。
ここで一旦一区切りです、次なる修復作業段取りに入ります。
第1話 ケーニッヒキャラットコンバーチブルのレストア入庫編はこちらから
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